Droseraの誤名普及について

赤塚 靖

誤名はおよそ生き物を扱う人間にとっては頭の痛い問題です。食虫植物愛好家にとっては特にでしょう。だって、食虫植物はマイナーな存在で、明確に市民権を得ているのは夏になるとホームセンターに並ぶディオネアを筆頭にわずか数種でしょう?ですから明確な辞典は本屋に行っても、まず手に入れる事ができませんよね?ですから、苗を手に入れても、それが何であるのか確定するのは難しいんですよ。(TVのなんでも鑑定団の様な鑑定軍団が身近にいたらいいのにと思うのは私だけでしょうか?) 実際に国内流通品を調べて見ると、なんか違うんじゃ?と言うものがあることが分かってきました。
それでは誤名例を挙げてみます。
D.affinis: 国内流通品は誤品です。真正種は文献によればD.sp magaliesburgに似ています。
D..montana: 真正種はD.villosaをぎゅっと詰めて、葉がシャモジの様になってます。興味ある方はアレンの所の D.montana sera de cicoを蒔くと比較的良く発芽するようですよ。家でも可愛いその姿が見れました。
今回はこの2品種のみ確認が取れましたが、ご意見や情報がございましたら、是非ご一報下さい。お待ちしております。

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