第4回 国際食虫植物会議 日本大会


6月22日(土)の講演発表内容及び様子
それはまさに食虫サミットであった!

水戸植物公園・西川園長

組織培養のプロ!光田先生

Drosera栽培のプロ!藤武先生
6月22日(土)。大会2日目である。私は昨日帰宅したのが12時。本日の画像を整理してホームページにアップし、寝たのが2時。朝起きたのが6時。寝不足で辛いはずが、テンションが高いせいか、疲労感はない。電車の中でも熟睡できず、2日目の会議での期待感で興奮していたようだ。

会場には8時前に到着。昨日とは違って会場は開いていないが、既に数名集まっている。 しばらくして開場となり中に入る。まだ冷房が効いていないので蒸し暑いが、早々に瀬野さんを発見。はるばる福岡からの参加である。彼とは8年前の研究会主催の兵庫の自生地見学会で知り合い、その後メールのやり取りや2年前の淡路サミットで会っている。彼はモウセンゴケ、特にコモウセンゴケの自生地探検に興味を持っており、日本国内はもちろん、沖縄、種子島、奄美大島などの自生地も探検、香港や台湾まで足を伸ばして調査研究をしているエキスパートである。

会場内は俄かに熱気を帯びてきた。今日は土曜日なので、一般の参加者も増える事であろう。販売ブースの準備をする売り場担当者も気合が入っているようだ。 1Fで水戸植物公園の園長、西川さんとお会いした。彼女と会うのも実に3年ぶりぐらいである。いつも若くてきれいであり、明るく会話も弾んだ。

即売場では藤武さんとご対面。彼もドロセラのエキスパートで、冷水腰水による栽培と、冷房装置による環境を整えて、暑さに弱いドロセラ類を見事に作り上げている国内でも数少ない栽培家である。年に数回浜田山でお会いする程度であるが、ドロセラ塁の話で盛り上がったのは言うまでもない。また大きく肥った見覚えのある方が、、、そう、遠く四国の香川県よりお越しの三野さんである。彼との付き合いも古く、JCPS立ち上げ当初からのお付き合いである。彼も2坪の本格的冷房温室で、高山性のネペンテスを見事に作り上げているエキスパートである。彼がWistubaから買った苗がこんなに大きくなった!とWistuba氏に説明し、彼も嬉しそうであった。また三野さんの持参した他の写真、とくにN.pervilleiの写真にえらく感銘したようで、後で写真を送る約束をしていた。 時間の経つのは早いもので、お昼の時間、昨日はうなぎ丼に生ビール2杯であったが、今日は韓国焼肉店に入り、やはりビール。石焼ビビンバをつまみに生ビールを二杯も飲んでしまった。ここのお通しででてきたキムチやニンニクの芽をキムチソースで和えたものなどは非常に美味しく、ビールも進んだのであった。

さて、お腹や肝臓が一杯になったところで、午後も即売場で外交に専念。三尾さん夫婦が登場。彼も三野さんと同じように高山性ネペンテスを栽培しており、名前も似ているが、夫婦揃ってネペンテスの自生地を探検するという食虫ライフスタイルまで同じであり、意気投合するのは当然であろう。お互いのコレクションや自生地探検の写真を見せあいながら、話は大いに盛り上がっていた。

そういえば今日はほとんど会議場での発表は聞いていない。全部英語だし、本日のテーマはハエトリソウの葉が何故閉じるのか、獲物吸収後に何故再び開くのか?等のメカニズムetc.学術的な内容が多くいため、こちらは配布資料を後でじっくり目を通す事にする。

6時からは場所を地下1Fに移しての懇親会。立食形式で美味しそうな食事が並び、ビール、ワイン、日本酒が一升瓶で2本もある。。隣で万年ハイテンションの庄田さんが、「日本酒持って帰りましょうよ」と囁いている。しかし気が付くと2本目も線が抜かれ外人さんたちに振舞われていた。外人さんたちはよほど日本酒がお好きらしい。。

柴田先生と仲良くお話されている日本人の方。柴田先生に紹介されて驚いた。先ほど柴田先生の講演で通訳をされていた方であるが、本多真氏である。名前を聞いてピンと来た方も多いであろう。そう、食虫植物のバイブル、ガーデンシリーズ 食虫植物「不思議な魅力」で北アメリカの自生地のきれいな写真と紀行文を提供されていた方なのである。早々に名刺交換をし、ご挨拶。サラセニアの自生地の現状を聞いてみたが、最近は自生地探検は行なっていないとの事。絶滅はしていないが数はかなり減っているとの事。どこの国でも開発などで自然破壊が進んでいるようだ。

懇親会終了後、恵比寿のガーデンプレイス39階へ移動して、インド料理屋、アジェンタで宴会だ。今夜は三尾さん夫婦が幹事となって、三野さんなども参加し、石出さん、菊島さんと並ぶと冷房栽培のエキスパートが勢ぞろいした感じでもある。また今日は大場蘭園の大谷さんも参加。後からチェンリーも来るのでぜひ会いたいとの事。数年前、大谷さんや三尾さんたちはクチンでチェンリーに何度もお世話になったそうである。しかしチェンリーたちは都合が悪くなり結局は合流する事は出来なかったのである。 昨日は昨日と違ってきれいな夜景を見ながらインド料理を頂く。しかしテンションは昨日の白木屋と変わらない。みんな大騒ぎのうちにお開きとなったのである。

ダニエル・M.ジョエル
イスラエル;宇都宮大学
「「植物の肉食性と寄生」

ジャン・シュラウワー
チュービンゲン大学、ドイツ
「地球上の食虫植物の多様性―洞察と誘因」

ローレント・L.レジェンダー
オーストラリア
「タヌキモ科における肉食性の進化」

ペイジ・T・オウエンJr
コネチカット大学。アメリカ合衆国
「ネペンテスの捕虫葉における養分伝達輸送の基本構造」

ステフェン・E.ウイリアムズ
レバノン・バレイ大学、アメリカ合衆国
「狭義モウセンゴケ属の比較生理学。繊毛はどのようにして湾曲し、捕虫葉は閉じるか」

ウエイン・R.ファージャーバーグ
ニューハンプシャー大学、アメリカ合衆国
「ハエトリグサ捕虫葉の開閉時における組織の変化:捕虫葉の形態的変化のモデル化」

近藤勝彦
広島大学
「ハエトリグサ捕虫葉の閉合運動は培地の栄養状態に左右される。組織培養によるモデル」

上田実
慶應義塾大学
「ハエトリグサ捕虫葉の閉合運動に関与する化合物」

歓談タイム

コモウセンゴケ類の大家・瀬野先生

関西の元締め内藤氏(左)とプラントハンター宮本氏(右)

A.Wistubaと香川の三野氏

Nepenthesの著者で有名なチェールズクラーク氏

C.Leeと三尾夫妻

記念集合写真

アメリカ在住の本多真氏
ガーデンシリーズの書籍のアメリカの自生地の写真覚えてますか?

珍しく若い女性が。。

倉田先生とC.Lee

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