食虫植物の集いin浜田山

7月23日の浜田山の様子

満開のU.cornuta(服部氏)

本日の展示品(一部)

カマキリ参上!

見事なサラセニアが沢山!

種苗交換品も山ほどあった。

今回の参加者は33名!大盛況だ!

2000'7月浜田山集会リポーート

梅雨も明け、快晴の東京。いや、快晴なんて穏やかなもんじゃない。伊勢丹の屋上の扉 を開いた途端、むっとする熱気が押し寄せてきた。な、なんだ、この暑さは!ニュースで は常々聞いていたが、連日猛暑と熱帯夜の日々の関東地方は、まさに暴力的な暑さに包ま れたヒートアイランドと化していたのである。日頃、夜は気温が下がり熱帯夜どころかク ―ラーいらずの御殿場に住む私には堪らない暑さだ。発狂しそうである。そんな私を、指 を差して笑いながら温かく迎えてくれた(?)のは、お馴染み田辺氏と久々のお目見えに なる小山氏。折しも、夏の定番行事である伊勢丹の展示会の最中で、見事なネベンテスや サラセニアの展示に暫し見入る。最近、業者の方でも頑張っていて、Byblis filiforiaの 無数に花が上がった株が売り物で出ていた。売り物の総数はやはり時間が経っているせい で少なくなっていたが、規模としてはかつてのような盛り上がりに欠けるように見える。 特にピンギキュラやサラセニアの売り物は意外な程少ない。時期的に傷みやすいし、無闇 に出すのは危険だが、かつての溢れ返るような売り物の山を記憶している私としては、こ んなものかと溜め息を付いてしまう。
道中、3人で暫く雑談。何しろ、4年近く続いている集会で3人とも最初の頃から出て いるので、随分色々な人と出会ってきた。もう暫く顔を見せていない人も少なくなく、あ の人、どうしているのかなぁ、という思い出話に話が進む。とはいえ、メンバーがメンバ ーなだけに感傷的な話などにはなるわきゃない。
感傷的といえば、私達の溜り場であった浜田山のカレー屋や、もう一つの隠れ家的な場 所がなくなってしまい、会場までの時間を潰す場所がない。仕方なく、新しい店を開拓し よう、と汗を拭き拭き浜田山の駅前の商店街を漫ろ歩く。しかし、案外飲食店は少なく、 飲み屋さんか喫茶店しかない。少し足を伸ばせば国道沿いにファミレスがあるのだが、こ の暑さではそこまで歩いていく気力がない。3人は、仕方なくマクドナルドに入る事に。 「お飲みものは、何になさいますか?」「ビール!」・・・・・暑さで錯乱したのではな い。何時ものことなのだ。言うとは思ったが、まさか本気で言うとは思わなかった。私は 私で、二人の倍近くも頼んでしまい、「良く食うねぇ」と言われてしまう。
さて、4月以来の浜田山集会だが、暑さにもめげずに今回も様々な展示・即売品が集ま った。以前、越川氏の不在が原因でネベンテスの展示が少ないと書いたことがあったのだ が、今回はメインの展示になる程の役どころが揃った。特に、真っ赤なampullariaは目を 引いた。僅かに黄緑色の雀斑のような模様が残るものの、強烈なインパクトを与えるワイ ンレッドは何処かトロピカルフルーツを思い出す。自生地を見て知っている人々も感動の 一品だ。また、割と普及している大型のネベンテスのDyerianaも、葉と捕虫葉の長さが同 じくらいという生育ぶり。こういった上作のものは、栽培場まで出向かなければそうそう お日にかかれないものだが、そこはやはり浜田山の凄さである。他にも、水盤一面に咲か せた黄色いウトリキュラリアや、「お線香を立てる鉢だ」等と散々な言われようだったも のの、作りは立派なピグミードロセラなど、凝った作りのものも増えてきた。田辺氏の、 トレーにぎっしりの捕虫葉の刺と内側のみ真っ赤になるタイプとオールグリーンの2色の ハエトリソウも、数で勝負とはいえさすがに迫力がある。
最近では、田辺氏の栽培講習が再び行なわれるようになったが、なんとそれに私まで引 っ張り出されてしまったのだ。お題は「食虫植物のコンポストについて」。私の作ってい るやくざな雑誌、「ホームガーデン通信」の特集をリメイクしたもので、いきなり喋れと 言われてしどろもどろになってしまい、「夏は暑がり、冬は寒がり、梅雨時はいじけるわ 枯らせば化けて出るというドロセラがありまして・・・・・」などと訳の分からない講釈 を垂れ、余りの支離減裂さに閉日した方も多かったと思う。しかし、それでも結構話に皆 さん乗ってくれて、無事に大役を果たすことが出来た。
即売品の方も、伊勢丹の方があるので少ないかと思いきや、相変わらずの盛況である。 服部氏の、展示に出しても申し分のないサラセニアの特大株はあっという間に買い手が付 いてしまう有様で、せっかくだから写真を撮ろうとしても間にあわなかった。その他、何 改かRedec氏はコンニャクの苗を持ってきた。こんなものどうするんだ?と言う質問 は、もしかしたら愚問かもしれない。何でもありの大バザールなのだから。 その他、南総のオープン直後の映像のビデオ上映もあり、これからの反映に更なる期待 が掛かった。越川氏もお元気そうで、南房総の太陽エネルギーをたっぶり吸収してサラセ ニアやネベンテスともどもますますパワフルになっておられるようだ。
うだるような暑さの中、私は帰途についた。しかし、町田の手前まで同乗した人とお喋 りに興じていて、その人が途中で降りてやれやれと腰を落ち着けたはいいが、相模大野 を過ぎた辺りから何時も見慣れた車窓の向こうの景色が違う。な、なんと、普通は急行の 小田原行きに乗るはずなのだが、どうやら急行は急行でも、江ノ島行きに乗ってしまった らしい。慌てて飛び降りたら今度は荷物を網棚に置き忘れ、途中の駅で連絡を入れて結局 は藤沢で発見。藤沢周りで東海道線を介して帰ることになった。やれやれ。 翌日、すつかり夏ばてと筋肉痛でダウンしてしまい、参ってしまった。(By Sethos 稲穂) 展示品一覧

田辺直樹
Dionaea red (50株)、Dionaea all green, D.arcturi D.sp boruneo D.schizandra D.glabripes D.affinis Nepenthes albo-marginata red N.ventricosa 一正園系
Pinguicula albida 寄せ植え、 P.moctezumae x zecheri P.orihara x agnata P.rosei x agnata P.fulos muniolis x moctezumae

Sethos稲穂
P.tina NO1 P.weser x superba Dionaea royal red D.spatulata lovellae

服部正人
Utricularia cornuta P.planifolia 2タイプ

中藤
D.capensis hairly purpule P.moranensis huahuapan

斎藤三津夫
Darlingtonia 水冷鉢植え

森住 康
Nepenthes mirabilis winged

内澤真
Dionaea 寄せ植え

森 薫
Nepenthes dyeriana Neoenthes ampullaria cantrey red

佐藤光徳
B.gigantea

中村英二
ホザキノミミカキグサ D.omissa x occidentalis

トップ栽培場JCPS案内浜田山集会分譲画像文献自生地南総リンク inserted by FC2 system