食虫植物の集いin 浜田山

6月16日の様子
参加者42名! 
Ch'ien Lee氏特別講演!              

Ch'ien Lee氏と私(田辺)

Ch'ien Lee氏自己紹介

内澤氏の化粧鉢栽培の勧め

今回の同時通訳係りの岡本氏

沢山の展示品

見事なS.flavaを説明する長澤氏

N.eymae(森氏)

N.rafflesiana (伊藤氏)

イビセラ栽培を熱弁する佐藤光徳氏

サラワク州の新種のネペンテス

Malesiana Tropicalsの販売ブース
書籍はあっという間に品切れ

N.campanulata(伊藤氏)

P.hirtiflora(若林氏)

N.clipeata(田辺)
Ch'ien Leeが欲しがってました

昨年の探検メンバーにて

ついに浜田山集会始まって以来の海外からのお客様によるプレゼンテーションが行なわれる事になった。お客様は、マレーシア・ボルネオクチン在住のネペンテス研究家、Malaysiana TropicalsのCh'ien Lee氏である。
昨年の夏にクチンへネペンテス探検に行った際に、自生地を案内してくれた彼であるが、そのときに、約束したのである。丁度食虫植物の国際会議が日本で行なわれ、その前後約1ヶ月日本に滞在するので、浜田山集会でネペンテスのスライドショーを行なってくれると彼自らの申し出であった。
今年の3月にも彼は別の用事で来日し、南総食虫植物園にも足を運んだのだが、その際、私は仕事で彼と会う事はできなかったが、彼から電話がかかってきて、慣れないインチキ英語で浜田山集会のお願いをしたのである。 その後彼とはメールで何度かやり取りをしたが、彼も忙しくなかなかコンタクトが取れないでいた。浜田山集会も6月16日と決まり、あとは彼からの来日日程の確認だけであったが、なかなか彼からメールがなく、本当に来日するのか? 浜田山に来てくれるのか?不安な日々を過ごしていたのであるが、6月上旬に彼よりメールが来た。しかも彼はうっかりしていたようで、18日の来日予定で飛行機を予約してしまっていたのである。彼も慌てたようで、すぐに16日の浜田山集会に間に合うように15日のフライトをキャンセル待ちで来日予定を繰り上げてもらい、無事に15日夜の来日の運びとなった。

6月15日(土)
15日夜7時にマレーシア航空MH70便で無事に成田に着き、電車でJR津田沼駅まで来てもらい、そこから私の車でホテルまで送ることになった。約束の時間(9時)に無事彼と落ち合うことができ、千葉でプロレス(海援隊道場)を見終えた岡さんも来ていただき、3人で車に乗り込んだ。チェンリーのスーツケースはやけに思い。即売用に書籍がたくさんあるそうで、数週間前に発売されたばかりのマレーシア半島のネペンテス本も沢山持参されており、挨拶代わりに1冊頂いてしまった。
車はちょっと遠回りして湾岸沿いの東関東道を通り、ディズニーランド、お台場、レインボーブリッジ、東京タワーなどを見せてあげ、全て英語ながら会話は盛り上がった。
夜10時ごろにホテルのある水道橋に到着。チェックインしようとするが、ホテルのフロントが英語が喋れないようで、私が通訳をしてあげた。大丈夫かこのホテル。。。
荷物を整理して3人で食事をする事にした。彼は何も食べていないようで、居酒屋天狗にてビールで乾杯! つくね、餃子、刺身盛り合わせ、ご飯に味噌汁で彼も満腹のようだ。 11時半ごろ解散となり、明日の浜田山の約束をしてお開きとなった。

6月16日(日)
今日は浜田山。記念すべきチェンリーの講演の日である。約束の12時にホテルに向かう。 英語の勉強をしている女房もぜひチェンリーに会いたいというので、女房、子供2人も同乗し、家族総出でお出迎えとなった。彼を無事に拾い、社内は女房の英語の練習の場になった。女房は英会話教室に通っているのであるが、正直実力は半信半疑であったが、彼との会話を聞いていると、なかなか流暢に会話をしている。当然であるが私の様にただ単純に単語を並べるだけの会話とはえらく違う。女房の英語力を見直したのは言うまでもない。
1時少し前に浜田山に到着。既に5名ほどの来場者があり、いつもより出足が早い感じだ。展示品、即売品などを準備し、今回の目玉であるスライド映写機や音響設備の確認をする。スライドは無事に稼動。もし故障などで稼動しなかったら彼は何の為に繰り上げて来日したのか意味がなくなってしまうため、これだけが心配であった。
その後も続々と集まり始め、展示品も即売品もいつもの倍以上はある。毎回2時ぐらいにようやく20名そこそこの集まりなのに、今回は1時半頃で既に30名近い。遠くは愛知から伊藤さん、浜松から庄田さんも駆けつけ、さらに昨年のネペンテスツアーで同行した若林さんや長澤さん、いえきちさんも顔を揃えた。体調が心配された森さんや、晴れて大学生となった中藤君、資材販売担当の流暢井上さんも遠方より駆けつけてくれた。
展示はやはりネペンテスが多いが、ピンギの開花株や巨大なイビセラ、満開のUコルヌタ 珍しいハミルトニーの開花株、鉢いっぱいに葉を広げたD.pauciflora 赤いフラバや白いレイコフィラやルビージョイスなど目を引くものが多く、展示用の机を追加した。
また即売品もとても多く、置ききれない。チェンリーの販売ブースも書籍やポスターが並び、早速買い付けている姿が。Nepenthes of Sumatra and Peninsular Mataysiaも重いので5冊しか持参しなかったようだが、すでに完売していた。 2時になりいよいよ開幕。毎回遠方よりの参加者は拍手で紹介するのが通例で、新潟の高橋さん(今回は欠席)が最近では一番遠くからのお客様であったが、さすがに数千キロ離れた遠くマレーシアより遠くからの参加者は居ないであろう。
チェンリーに自己紹介していただき、それを岡本さんが同時通訳。さすがにアメリカにすんでいた経験があるので英語は立派なもの。 女房よりもあるかにスキルは上のようだ。

一通り展示品の紹介が終わり、歓談タイム。チェンリーもいろんな方とコミュニケーションと取っていた。 3時になり、いよいよメインイベントのスライド上映。今回は特別にニューギニアのネペンテスを紹介していただいた。またネペンテスだけではなく、珍しいランや周りの風景名Dも紹介され、さらに原住民の男性がしていたペ○スサックには笑えた。
時間もあるので、サラワク州のホセ山脈のネペンテスも紹介してくれた。新種2種を含む大変珍しい映像に参加者一同感動していたようだ。また同時通訳の岡本さんも良くやっていただき、感謝する限りである。
約1時間ネペンテスの世界に酔いしれていたが、今度はお待ちかねの即売である。いつもの3倍以上はあるものを裁くのは大変であるが、ひとつひとつじゃんけんで希望者に手渡されていく。今回は近隣在住で小学生(おそらく3年生ぐらい)がおばあちゃんとともに参加しており、おばあちゃんがじゃんけんで勝って、小学生がうれしそうに苗を手にする姿はなかなか微笑ましいものがある。
時間はあっという間に5時を回るが、まだテンションが下がらず、興奮冷め遣らぬ空気が会場内に漂っている。あちこちでチェンリーと記念撮影する者や、売れ残りの売品を買う者、展示品に群がり会話に熱中する者など、年に一度の大イベントだけあって、大いに盛り上がりをみせている。
私は家族が居るし、チェンリーも疲れているので、6時少し前に会場を後にした。 家族と一緒に食事(焼肉)をして、チェンリーを車でホテルまで送り、解散となった。チェンリーも満足していただいたようである。 なかなか大変な2日間であったが、機会があればまたこのような企画をやってみたいと思う。

展示品 敬称略 順不同

中村
D.menxiesii ssp menziesii D.pauciflora Dionaea木箱植え

伊藤
N.campanulata N.ampullaria N.rafflesiana N.philuppinensis N.hirsuta N.deaniana N.tomoriana N.longifolia N.merrilliana N.distillatoria N.argentii N.albo-marginata N.mindanaoensis N.danseri N.sp phillipines

岡本
N.gymnamphola N.kemii D.macrantha D.whittakeri

服部
S.leucophylla 白系 赤系 U.cornuta P.heterophylla D.hamiltonii P.gina P.tina x emarginata

中藤
Pinguicula開花株多数

若林
P.hirtiflora U.muelleri Sarracenia多数

佐藤光徳
Ibicella lutea

菊地
P.moctezumae

内澤
U.livida

長澤
S.flava red D.anglica

田辺
N.clipeata N.veitchii D.schizandra S.courtii erect Pinguicula 開花株多数

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