初夏の狂乱!第2回 食虫植物サミット!「東海サミット」
根尾のムシトリスミレ自生地、高井家栽培場訪問、伊勢菖蒲園、上野イシモチソウ大群落地

昨年8月に行われた第1回食虫植物サミットであるが、そもそもこのサミットなるものは、もともとは淡路花博覧会の会場で関西集会が行われるというので、私たち関東軍5名が車で参加するということになり、それを知った東海軍団(TCPS)と広島同好会が参加表明したので、関東、東海、関西、広島が一堂に会するビックイベントになったわけである。
政治の世界でも、サミット会議があり、また、食虫の世界でもICPS(国際食虫植物協会)が世界会議と称して、ニューヨークやサンフランシスコやドイツで年に一回集会を行っており、来年は日本(東京新宿)で行うことが確定したそうだ。
我々狭い日本の中でも、北海道から九州沖縄まで、趣味家団体や同好会の類は結構沢山ある。ネットやメールの世界でお知り合いでも直接会ったことの無い仲間は結構沢山いる。そんな仲間が一同に会することほど興奮するものは無いであろう。
今回は昨年のサミット成功に味をしめて、今年は東海だ!と誰からともなく声があがったのである。サミットといっても、堅苦しい会議を行うわけでもなく、自生地を見て、みんなで酒飲んで交流を深めるだけのことである。浜田山集会の全日本版と思ってもらっていい。

さて、日本全国が梅雨真っ盛りの6月16日。朝4時起きで始発電車に飛び乗った。実は女房には「名古屋出張」という大嘘をついての強行軍であった。朝4時には女房は寝ているので、平然と私服(タンパン、スニーカー、マレーシアのTシャツ、ボルネオで買った帽子)でのご出勤?である。
待ち合わせは6時半にJR武蔵境駅、丁度の時間に到着すると既に狂さんと内澤さんがお待ちしていた。挨拶をしているとまもなく鵜原氏も登場。関東軍参加者4名が無事に揃ったわけだ!
車は狂さんのワゴンである。この車は2年前の新潟遠征や昨年のコウシンソウ探検もも活躍した、まさに食虫植物の為に生まれてきたような車である。狂さん運転でさあ出発!、車は中央道に入る。さすがに土曜日の早朝なので車は少なく、快適なドライブである。
狂さんカーは型式が古いのか、時速110Kmを超えると、チンコンカンコンなるのである。 一同爆笑となるが、最近はなかなか見れない車でもある。カーステレオも無く、ラジオも壊れている。何とも言えない狂さんカーである。
途中のPAで内澤さんに運転をバトンタッチ! 内澤さんは車大好き、運転大好きだそうで120km平均でガンガン飛ばす。インターネットで調べたところ4時間弱での到着予定であるが、それよりも早く到着するような勢いだ。2年前の新潟ツアーの時には、スピードの出しすぎでオーバーヒート寸前までいったそうで、余りスピードは出さないほうがよさそうだ!
途中休憩を挟みながら11時過ぎ。中央道から名神道に入り、北陸東海道に入ると、すぐに各務原ICに無事到着。インターを出るとすぐのホームセンターで待ち合わせである。駐車場に車をとめると、既にメンバーが集まっていた。
快く迎えてくれたのが、東海軍のボス、赤塚氏である。昨年のサミット以来ではあるが、なんか、懐かしさよりも別の感情が湧いてくるから不思議だ。
他にも東海のメンバーが笑顔で出迎えてくれる。トラキチ氏、木村氏、もう、長旅の疲れなどどこかにいってしまう。
今回は若者の参加が目立った。高校生や大学生である。和波氏、小菅氏、濱地氏である。浜地氏は先月の南総BBQにも夜行バスで参加した根性者である。今回も夜行バスで参加らしい。四国の高知県からの参加であるから驚くばかりだ。
さらに、関東からの単独参加の若林氏もいる。彼は海外自生地探検の専門家であるが、国内の自生地も守備範囲であり、殆どのイベントには顔を出すフットワークは貴重な存在でもある。
そして最後に、今回の旅の主役といても過言ではない。東海の若大将、ナチュラリストの橋本正光氏である。彼は由緒正しき食虫植物研究会の役員である。がしかし、このキャラクターは、名誉ある研究会のイメージとは程遠く、明るく楽しいオジサンである。彼と私の出会いはもう20年以上前であろうか? 高校生である私を相手に色々栽培の手ほどきをしてくれた、いわば食虫栽培の恩人、師匠であるのだ。そんな彼は6年前の兵庫自生地見学会(1995.10.研究会主催)に私と共に参加し、その活躍ぶりは情報誌で報告したとおりである。(情報誌第3号兵庫への旅参照)
そのときの橋本氏はピンセットを片手にあちこちほじくる荒業を披露。2年前の東海自生地見学会で息子さんと共に参加され、その息子さんもモウセンゴケを引っこ抜くという、まさに親子揃ってナチュラリストなのである。今回は家族は置いてきての単独参加でありその活躍が期待される。

皆思い思いに会話を楽しんでいたが、そろそろ次の待ち合わせの場所に移動である。
関西の元締めである内藤氏が岐阜市内で迷子になっているらしい。ふらんすさんと連絡をとり、無事に落ち合えたそうなので、次なる待ち合わせ場所に移動する。
20分ほどで到着。その場所は2年前の東海自生地見学の際の待ち合わせになった場所である。あの時突然現れた私の姿に驚いた内澤氏の顔は今でも忘れられない。
甲高い声をあげて内藤氏がふらんすさんとともに登場!相変わらずの元気なオジサンである。今日は連れの方が一緒で、息子さんが食虫に熱中しているそうであり、今日は運転手も兼ねての初参加といったところだ。加藤淳史氏も登場。みんな懐かしい面々である。
昼飯のため、近くのガストに移動したが、総勢10名以上、当然一辺に座れるわけでもなく、4.5名のグループに分かれての着席となる。内藤氏はなぜか張り切ってメンバー振り分けを仕切っていた。暫くすると高井氏、三原氏も登場。これで一応メンバーは揃ったようだ!

食事も済ませ、いよいよ本日の目玉である根尾のムシトリスミレの自生地へ向けて出発であるが、前日までの雨の影響で沢が濁流になっている可能性があるとのことである。自生地は諦めて高井氏の栽培場見学に予定変更となる。しかし、どうしても自生地を見たいという希望が多いので、高井氏栽培場見学の後、ムシトリスミレの自生地へ行くことになる。狂さんカーのタイヤに異常が生じたため、近くのスタンドで見てもらったらなんとパンク!15分ほどで修理できるというのですぐにしてもらった。もし高速で爆発(バースト)していたら、、、と思うと震え上がる思いであるが、今回我々は非常についているようである。なぜなら今日は真夏を思わせるほど、暑く、日差しも出ているのである。まさに自生地めぐりには最適な日なのであり、予報によれば明日も快晴だそうだ!
さあ!楽しい旅の始まりである!

6月16日(土)

高井家栽培場訪問

岐阜県根尾村のムシトリスミレ自生地探検

宴会

6月17日(日)

伊勢花菖蒲園編

三重県上野村イシモチソウ大群生地

食虫植物サミット参加者リスト(敬称略・順不同)

関東軍
 田辺直樹 坂本匡一 若林浩 内澤誠 鵜原洋二 稲穂徳人

関西軍
 内藤弘昭 南 中島 隼 濱地秀徳

東海軍
 赤塚靖 三原直樹 高井純 伊藤嘉規 木村栄造 金指布由子 碓氷敦司 碓氷眞百合
 加藤淳史 加藤誠三 和波 雅也 橋本正光 中川泰秀

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