三重県上野市

恐らく国内最大!
数千株はあろうイシモチソウの大群生地


探検前にみんなで昼飯

真っ赤なモウセンゴケの群生

イシモチソウ開花

イシモチソウの群生

巨大なモウセンゴケ

暑い日でした

立小便??

8.素晴らしき桃源郷。上野

  さて、暫くして気づいたのだが、みんな個々に伊勢にいらしたのでなんと 車が7台にもなりちょっとしたキャラバン隊のようだ。津ICから高速に乗り、 関JCから西へ道をとり、30分も走ると上野に着く。比較的道は空いており 小気味良く車は走る。と、いきなり携帯がなる。「ん?新潟チームだ。」 どうやら関JCで東に行ってしまったようだ。「しまった!」そうなのである。 彼らは初めて来て、多くの車での行動だから、だいたいの順路を説明するのが鉄則なの だがそれを忘れてしまった。早速降りるICの名前など順路説明をした。そうこうして いるうちに見慣れた風景が目に写る。上野に到着だ。

 そろそろ小腹も空いてきた頃でちょっと遅いが昼食をとることにした。新潟チーム にも昼食を買うために店によることを告げて、そこで合流することにした。 上野東ICを降りるとすぐにマックスバリューというジャスコ系列のスーパーがある。 ここで弁当を買って現地で食べることにする。現地はここからさほど遠くない。  店の中に入るとヒンヤリした空気。今日は結構暑くて心地よい。弁当や飲み物を 買いこんだ所でしばし新潟チームを待つ。暫くすると新潟チームが到着!上手く合流 できて買い物を済ませていざ出発!

 上野には多くの自生地がある。これらは全てプラントハンター宮本氏の詳細なる 調査によって明らかになったことだが、今回訪れる場所は三重県が計画した自然公園を 経由していける場所なのである。早速公園の駐車場に車を停めて自生地に向かう準備を しはじめる。事実はこの駐車場の入り口は非常に分かりにくくて、毎年行き過ぎて しまいUターンを強いられるのであるが、今回は間違えることがなく入れて嬉しい限り である。昼食は駐車場の奥に芝生が植えられていてちょうど木陰にもなっており ここで弁当を食べることにする。やはり「腹が減っては戦は出来ず!」こういった 屋外でみんなと弁当を食べるのはどうして美味しいのだろうかね?

 腹もいっぱいになり早速自生地へ向かう。通いなれた道とはいえ、自然に囲まれた 所なので毎回色んな発見があるので、ただ漠然と歩くのは勿体無い話である。 よくみると大きなコメツキムシやカミキリムシなどが木の幹にへばり付いている。 ハルゼミも鳴いているし昆虫好きにもたまらない場所であろう。暫く歩くと いつもコオイムシがいる水路に着いた。ふと見ると水が少なくてよどんでしまってい る。どうも今年は全体に水が少なく乾燥しているところが目立つ。ちょっと不安に なっているのは私だけであろうか?

 いつもの角を回り、いつもの道を通る。自生地はどうなっているのだろう? 不安がよぎる。うっそうと茂る木立を抜けるとそこは自生地。果たして私の不安は 一蹴された!遠くに黄緑色の塊がみえる!イシモチソウだ!今年もその群落は健在 だった!みんなは一様に驚いている。それはそうであろう。イシモチソウがまるで 絨毯のようになって足も踏み場もないほどに繁茂しているのだから..。今年は時期を 速めたこともあって、白い可愛い花もあちこちで咲いている。確かにいつも水が 溜まっていて足が踏み込めない場所や水路にも水は少ないが、それでもモウセンゴケ は十分に育っていてくれた。しかしながらここの株数にはいつも驚かされる イシモチソウは数万、モウセンゴケもそれくらいは優にあるだろう。ここは湿地と いうより湿原といったほうが良いくらいの広さ(300メートルX200メートルはあるかな?) であり、その為にいろいろな環境が生じている。乾燥したようになった固い土の部分、 水路、低くて水路が流れ込み踏むと足首までうずまってしまうような砂地、低い松が 生えるような所、ミズゴケがこんもり生えている所などなど...。

 面白いことにちゃんと住み分けしているのである。比較的乾燥している所では イシモチソウが、水路や水が滲みている様な所ではモウセンゴケが幅を利かしている。 ミミカキグサは細かい砂地や水に浸っているような場所に生えている。

 みんな歓声を上げながら写真を撮ったり、どうやって生えているのか?とか初めて間 近にみるイシモチソウの葉っぱや花を触ったり観察したりしている。他にここには トキソウ・サギソウ・カキランが生えているのだが、時期が早かったので小苗状態のも のしか見られなかったが、その代わりハルリンドウが可憐な紫色の花をつけていた。小 一時間ほどいただろうか?時計を見ると16:00近い。こういうところでは時間があっと いう間に過ぎてしまう。新潟チームはそろそろ帰らないと日付が変わってしまうよう だ。「そろそろ私達はご無礼します。」非常に名残惜しい。出来ればもう一日ご一緒 したいのだがそうも行かない。来た道を道々色々話しながら駐車場まで行き、身支度を 整えてお別れの挨拶をする。出来たらこの後のD.tokaiensisがみられる自生地にも 一緒に行きたいが仕方が無い。そして、田辺さんも「じゃあ、私達も...。」 いや、これじゃ面白くない。なんとしても引き止めなきゃつまらない。そこで、 「いやあ、ここから15分ですよ。」「えっ?そんなに近いんですか?じゃあ 行きましょうか!」(やった!)心の中で私がガッツポーズをとったことは言うまでも ない。そうこうする内に身支度も整い、今日最後の自生地「友生のD.tokaiensis」を 見に出発だ!

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